「完全失踪マニュアル」から学んだこと(その1)

kanzensissou

1994年に発行された本書。
当時流行っていた「完全自殺マニュアル」にあやかったシリーズの1つ。

もう20年も前の本なので情報も古いとは思うが、備忘録的にメモ。
失踪する予定は今のところないが。。。

マンション経営をしている以前の調査依頼者に手をまわして、身分証明もなく部屋を借りることができ、公共機関の契約は探偵の個人名義で行なった。仕事に関しても以前の依頼人や契約している会社の中から、外回りのない内勤を探した。
 
それ以後も何かあったときのアフターケアを24時間体制で行なう契約を結んだ。これで依頼者が病気になったときでも、探偵が保険証を用意するので心配もいらなくなった。このケースでは、失踪させるまでの費用が150万円で、アフターケアが毎月5万円という契約だった。

失踪期間1ヶ月の場合のもちもの

・2組の下着、洋服
・簡単な洗面用具
・地図、ガイドブック
・ガムテープ
・現金
・(免許証や住民票)
 
衣類は2組用意して、一方を着ているときにもう一方を洗う。これを繰り返す。ダメになったらそこらの安い服を購入すればいいだけのことで、最初から何着も持っていく必要はない。
 
地図やガイドブックは本来の利用法のほかに、周囲へのカムフラージュアイテムとして有効だ。平日の昼間に荷物を抱えた若者がフラフラしていれば、大都会はともかく地方でかなり目立つことになる。ところが手にガイドブックを持っているだけで、嘘のように違和感はなくなってしまう。警察の職務質問に遭う確率もかなり低くなる。
 
ガムテープは、野宿をするときに段ボールハウスを組み立てたり、突然雨が降ったときにゴミ袋で合羽を作ったりと、持っていれば何かと便利な品だ。
さらに、もし用意できるのなら、シェラフ(寝袋)を持っていってもよい。
 
野宿で一番気をつけなければならないのは湿気で、体についた水分が蒸発するときに、体温を奪ってしまうことがあるが、シートを敷いてその上にシェラフをセットすれば、これは防げる。
 
免許証や住民票など身分証明になるものは、警察の職務質問を受けるときのために持っていた方が良い。

さらに、1ヶ月程度の失踪をする前に忘れてはならないことがある。
それが、失踪宣告書の作成、いわゆる「書置き」を残しておくということ。

もし書き置きがない場合、家族が警察に行方不明の届けを出し、警察が事件だと考えれば公開捜査につながることもあり、そうなると失踪どころではなくなってしまうのだ。

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失踪宣告書で押さえておく3つのポイント

1.自分の意志で失踪することを記す
2.必ず帰ってくることを強調
3.日付、氏名を記入

自分の意志で失踪したのであれば、警察は捜索活動は行わない。毎年数万人の捜索願いが出される中、事件性がないと判断した失踪者の捜索をしていられるほどの余裕はないのだ。通常、システムに登録するに留まる。
また、必ず帰ってくるとわかれば家族の心配は軽減され、戻った後の社会復帰も容易となる。

3.は誰がいついなくなったかをはっきりさせるために必要。

また、アドレス帳の類を残さないことも重要。
残された家族はアドレス帳があればそこに記載されている連絡先に連絡するだろうし、そうなると自分の友人・知人すべてに自分が失踪されたことがわかってしまう。
これだと戻った後にいろいろと面倒である。

宿泊場所をどこにするか

ホテルや簡易宿舎をとれる余裕があればそうしてもいいし、野宿をしてもいい。
シェラフを使って野宿中心の生活を送るつもりならば、神社や寺の軒先をあたってみると良い。頼んでみるとOKしてくれるところが案外多いという。

宿泊施設を使う場合、ホテルの従業員に怪しまれないことも大事。
偽名を使って泊まってもバレることはないが、以下の3点を意識すると良い。

・できれば予約をしてから向かう
・宿泊名簿を自然に書く
・フロントのスタッフとも軽くは視線を合わせる

職務質問を避ける方法

まずは基本的に、深夜に出歩くのを避ける。
昼間に職質されたら、旅行中だと答えればいい。
大き目のカバンを持って移動する場合は、観光地や繁華街では土産物屋の袋をもったり、住宅街ではコンビニの袋をもつなどして、その場所に合ったカモフラージュをするように心がけたい。

 
数か月以上の失踪となると、働く必要が出てくる人がほとんど。

どんな職を選ぶべきか

コスト面と借りる際のトラブルの可能性を考えると、住み込みの仕事のほうが良い。
となると、パチンコ店、土木工事などの肉体労働、ガードマン、誘導員、水商売のボーイ、新聞勧誘員あたりが候補となる。季節によってはリゾートバイトもありうるか。
女性の場合は、パチンコ店のほか、水商売、旅館の仲居あたりか。

なお、保険証も病院にかかる可能性があるので持参したほうがいいが、国民健康保険ではなく企業の健保組合が発行する社会健康保険の場合、保険証を利用するとどこで使ったのかが社内でわかってしまうので注意が必要。

数か月以上の失踪を成功させるためには、探偵がつけられてもバレないようにすることが大事。
例えば、電話の履歴はチェックされると考えたほうがいいので、失踪前に連絡した番号から失踪先がわかるようなところにかけてはならない。
また、キャッシュカードやクレジットカードも失踪後は使ってはならない。

その2」に続く。

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