Tag Archives: 女性

『女子大生がヤバイ!』小沢章友

女子大生がヤバイ! (新潮新書)
小沢章友著

題は敢えてキャッチーなものにしているためだろうか。
軽く見えるが、読むべきところはある本だった。

学生に小説を書かせる課題の際に、

私は決して作品をけなすことはしない。まず、よいと思われるところを、これでもかとほめちぎる。それから、こうすれば、もっとよくなるのではないかと提案する。この方法が、学生の能力を伸ばすのにもっともよいことを、経験的に知っているからだ。

褒めて伸ばす。
人を育てる基本。

学生にとったアンケート結果を踏まえて、

面白かったのは、いごこちのよい場所に、自分の部屋と同じくらい、自宅のトイレと答えたものがいたことだ。その理由としては、「あの適度な狭さがいい」「誰にも邪魔されないのがいい」「とにかく落ち着く」という答えだった。

精神を安定させてくれる存在として、

1位 母親
2位 友人
3位 彼氏
4位 先輩
5位 ペット

「ほんとうに困ったときは母親しかいない」という。
母は頼りになるんだな。

彼氏は友人以下。残念ではあるが、それはそうだろう。

強く幼い女性アスリートが好まれる日本

小田嶋隆氏がweb sportivaでも記事を書いていたことを知った。
「なでしこ」という可憐な花の愛で方』より

小倉さんの真骨頂は、どんな偉大なアスリートに対しても、そこいらへんのOLさんや女子大生に接する時みたいな調子で話しかける、その距離感にある。

 
司会者のこの態度は、ハタから見ていると、ちょっと失礼に見えたりもする。

 
「女性蔑視じゃないか」

 
という受け止め方をする視聴者もいる。

 
が、おそらく当事者は、蔑視とも軽視とも感じていない。むしろ、「普通の女の子」として扱われたことに救われた気持ちをいだいている可能性が高い。

 
ここに、面倒くささの本質がある。

 
結局、うちの国の人たちは、メディアも視聴者も、それに選手たち本人も、大人になることに対してあまり積極的じゃないのだ。

日本の女性アスリートは、心のどこかで可愛らしい女の子であることを捨てきれずにいる。だから、真央ちゃんなどは、自分で自分を「真央」と呼んでいたりする。

 
普通の文脈で言うと、人として自立していないアスリートが世界に伍して闘えるはずはない。そういうことになっている。

 
藍ちゃんだったり、ミキティーだったりみたいなクソ甘ったれた名前で呼ばれている選手が、国際舞台で活躍できるほどスポーツの世界は甘くないのだ……と、ぜひ言い切りたいところなのだが、どっこいわが日本の女性アスリートは、強い。

 
小さくて、可愛らしいにもかかわらず、だ。

 
さよう。日本の女性アスリートは、デカく、ふてぶてしく、たくましい、諸外国の女性アスリートを度々凌駕している。

 
そして、デカくなろうと頑張っている日本の男性アスリートよりも、国際舞台では、より優秀な成績を残している。

 
なでしこのイレブンも、チーム青森の面々も、グリーンの上の彼女たちも、二倍ぐらい体重のありそうな外国のデカくてコワいおばちゃんたちに、決して負けていない。

そう言われてみると、日本では、強く幼い(雰囲気の)女性アスリートがもてはやされている。
なぜだろう。強く大人なアスリートだと、劣等感を感じてしまうからだろうか。

女性上司だからこそ面倒臭く感じる女性の部下

日経ビジネスオンラインの『「女性の部下を面倒くさい」と思う女性上司のジレンマ』より。

私の部署には次々と女性社員が送り込まれるんですが、彼女たちが入れ替わりで産休だの育休だのに入ってしまうんです。常に誰かがいない状態が続いていて、一体いつになったらフルメンバーで仕事ができるのかと絶望的な気持ちになります。

上には、『これ以上女性を送り込むのはやめてくれ』と直訴したい気持ちは山々ですけど、そんなこと絶対に言えません。女の私が、それを言ったら最後。でも、本当に穴を埋めるだけで大変なんです。

女性の部下って、甘えるんですよ。仕事のことだけじゃなく、プライベートのことまで相談してくることが多いんですけど、何というか、友達感覚みたいなところがあって、中には、『いつ子供を産んだらいいでしょうか?』なんてことまで相談してくる部下もいますからね。友達っていうよりも、お母さんと勘違いしているのかもしれません。

相談されるのは上司の立場としては、喜ぶべきことなんでしょうけど、仕事のアドバイスはできてもプライベート、特に子供のことは無責任なことは言えないから、あんまり相談されても困るんです。それでこっちも少しばかり距離を置いたり、素っ気ない態度を取ったりすることがある。すると今度は、怖いとか、女性部下だけに厳しいとか、あっちこっちで文句を言い出して、しまいには反発するようになる。だから、正直な話、女性部下は面倒くさいんです。

記事だから敢えてキツめに書いているんだろうが、さすがに”お母さんと勘違い”はしていないだろう。

まあでも、体育会系バリバリの女性ならともかく、多くの一般的な女性社員を束ねていくのはそれ相応の手腕が必要で、大変だという実感が伝わってくる。